健康立国

藤原直哉先生はこれから日本人が目指す方向性の、もっとも重要なものとして、国民の健康を取り戻すことに主眼を置いています。健康立国と言っても良いかもしれません。藤原先生がおっしゃる健康立国には、働き方など、社会組織面での健康も含まれますが、ここでは、体の健康について、お話しさせていただきます。

これから自分を含む仲間や家族が、しいては世界の人がどのようにして健康を取り戻していくかを、私は構造的に考えてきました。

健康を取り戻すためには、なぜ不健康になったのか、、、の視点に立つ必要があります。病気になったら治すことに力点が置かれてしまい、医者に任せきり、、、というのがこれまでのパターンですが、本当にそれで良いのでしょうか。

病気になるには、なった理由があるはずです。そこに視点が置かれれば、なぜ自分が病気になったのかが理解でき、それとは異なる考え方や生き方に力点が置かれていくはずです。

病気は神様がくれた白紙の手紙、、、という言葉を聞いたことがあります。それを読み解くのが病気の人の務め、というわけです。

この時、個々の不注意や意識や考え方が、病気の原因になることは当然ですが、それと同時に、あえてそのような状態に持っていこうとする力や風潮が社会にあることに気づかないとまずいのです。

社会は、本気で私たちの健康を考え、それに沿うように作られたり、運営されているのか、、、という視点でもあります。結論から言いますと、本当に悲しいことではありますが、社会の風潮、マスコミの性格、企業体質、国家体質は、一部では一生懸命やっている善意の人もいるのは事実ですが、おおむねは、私たちの健康が損なわれる方向に進んでいます。

そうしないと物が売れない、、出世できない、、、利益が上がらない、、、ということなのでしょうが、よく目を凝らして見ると、それは悪魔的でさえあります。

不健康不安恐怖本位制で、この世は動いています。ユングが戦前にドイツ国民の中に敵意と憎しみが高じてきているのをみて不安に思うのですが、その際にはっきりと、「この世は悪魔が動かしている」と言います。
戦前はユングのような天才的な人にしか見えなかったものも、今では、私たちが注意深く社会を見つめるだけで、「こりゃ、悪魔だよ、、、悪い奴が上にたってるよ」と、簡単に見抜けるようになりました。その意味では私たちも利口になっているのかもしれませんね。

いいにくいことですが、私たちは不健康にさせられている、と言っても良いくらいのことが今の私たちの社会や世界で起きています。なので、多くの人が不健康に陥っているわけです。

具体的にあげつらうこともできますが、個々の良い悪いではなく、大元となる不健康要因があると思うのです。そのポイントさえつかんでいれば、ほとんどの人を不健康にできる、、、というポイントです。それもわからないように、うまく。

まさか、そんなことあるわけないじゃない、、、と思われるのは自由ですが、何らかの悪意とは別にしても、結果的に、不健康に陥るためのポイントが実践されているということは事実ではないでしょうか。

悪意ではないにしても、そうしていれば儲からるから、、、というところから来ている策略、もしくは結果論かもしれません。とは言っても不健康にされてはかないませんので、私たちは防衛の意味でも、このポイントを知っておいた方が良いのです。

通常の健康を維持する基本的なものを奪われていると、私は思っています。

長い人類史の中で、私たち人間が居たところ、その場所は、海と陸です。海辺での生活が長かった人類の歴史。体毛が抜け、水流に沿って体毛が流れるのも、また水流が直接触れない部位だけには体毛が残ったのも、私たちの祖先が海辺で暮らしていたことをうかがわせます。陸だけにいた生物の体毛が抜けるはずはありません。

その頃の人類はおそらく海でいるかと友達だったことでしょう。しかしいるかと道を別つときが来たのです。いるかは、「俺たちは海に残るよ。お前ら人間は陸に戻るのか。それも良いだろう、、、がんばれよ」という時があり、それぞれ別の道に進んだのだと思います。

まあ、勝手なたわごとではありますが、海と陸が人間の重要な居場所であったことだけは事実です。そして現代の生活は、その両方とも私たちから奪ってしまったのです。

アスファルトジャングルでの生活は、海と遠く、大地とも断絶。

具体的には、海との離別は、マグネシウムの枯渇を生みました。マグネシウムは人が生きていく上での必須栄養素です。海にたくさん含まれています。必須栄養素のどれがとくに重要かは言われませんが、私はそれがあると思っています。それがマグネシウムだと思うのです。

現代人は確実にこの栄養素不足に陥っています。要するに海と断絶されたのです。マグネシウムは海そのものだからです。イルカは去っていく時、きっと言い残したはず。「陸もよいけど、マグネシウム不足はダメだぞ、、、人間にも海が必要なんだぞ。」と。

ほとんどの酵素の働きの総元締めであるマグネシウム。これが不足すると、全酵素もカルシウムもあまり意味をなさないので、司令塔的重要性があります。マグネシウムの慢性的不足は、人間の体調の全般を容易に狂わせることができます。しかし、マスコミでも医学でもあまりそのことを言いません。お題目として、必須栄養素、、、ということではありますが、それが要であることを誰も語りません。

海との断絶によるマグネシウム不足を、まず、現代人の不調の第一位の原因にあげたいと思います。もちろん、個人差や環境差はありますが、おおむねの話しとしてお受け取りください。

次に大地と人間の関係です。ここにも明らかな断絶があります。

人体の中で、今、もっともさげすまされている部位はどこでしょう。私は足だと思います。美人でおしゃれでどこから見ても美しいのに、夏靴からちらりと除く足を見て、がっかりすることがあります。

靴を履く生活に問題があることも確かですが、靴に関した文化的背景が日本と海外では異なります。日本人はほとんどが、ぴったりのの靴よりもやや大き目の靴を選ぶ傾向があります。これは海外に比べて靴文化がまだ短いせいもあるかもしれません。靴を生理的に考えると、足と靴が一体化するぴったりの靴でないと、色々な問題が生じます。
子供や成長期のことを考えると、つい大き目の靴を購入するのは仕方ないかもしれませんが、基本はぴったりとする靴で足と一体化した方が疲れないし、足に負担がかからないのです。

日本ではつい大き目の靴を購入する方が良いだろうと思う方が多く、靴による足への不自然な負担がかかっている人が多く見られます。海外の人に比べて足がデコボコしていたり、小指が押し込められて変形するケースが多い気がします。足の変形を防ごうとして、さらに大き目の靴を選ぶという悪循環もあることでしょう。

何が言いたいかというと、日本人の場合、靴文明がまだ浅いことによる色々な誤解が足を痛め、全体の不調につながることが多いということです。

靴については選び方を工夫すれば対応できますが、大地とのつながり、という観点に立った時も、足は重要です。まず、足をきれいにしておくことで、大地とのつながりの第一歩が回復されます。

次に、足と大地との関係、アーシングでもあります。アスファルトジャングルの中で、私たちは異常な帯電状態にあります。帯電した電気は体内への雷現象を生じますし、電気系統で動く人間の全般的健康に影響を与えます。

靴をはき、大地とつながることを失い、道もアスファルトで大地と断絶。それはアーシングできない状態であると同時に、地中エネルギーを得る機会を失う日々であることを意味します。

地中にはフリー電子がたくさんあり、それを得ることで人間の元気や活動が左右されていると考えられます。

大地とのつながりを失った歴史は人類史の中でもわずか100年にも満たないことですので、100年前の人がもし今アスファルトの上に来たとしたら、立ちどころに気持ち悪くなったり、倒れてしまうのではないでしょうか。

帯電と自由電子の不足によるものです。私たちはそれを生まれてからこの方、ずっと受けているのです。高層住宅は確かに景色はきれいですが、帯電、大地とのつながりの断絶の面から、もっとも価値のないものとなるでしょう。何百万年も大地とつながって生きてきた人間の歴史の中で、わずか、戦後の70年程度で、あっという間にすべてはアスファルトジャ-グルに置き換わったのです。健康にとって、とてつもない窮状と言えます。

アーシング、及び、空気中への放電が必要になります。大地とのつながりを再び取り戻すために、足に注目しなければならないのです。病人の足は汚れているものです。大地を忘れて人は健康的に生きていくことなどできません。これが医学では一切語られもしないのです。

海とのつながりを取り戻す、、、大地とのつながりを取り戻す、、、、

この二点がまず健康を目指す人が注視せねばならないポイントです。そしてもっとも重要な天とつながる、、、の視点については、また次の機会にお話しさせていただきます。

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